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日本のクリスマス [日本(人)]

 日本人にとって、すべての不幸はガラス越しなのだ。「かわいそうねぇ」と同情する方は、なんの痛みも、寒さも、空腹も感じない。
 私は幼稚園からキリスト教の学校に入れられたので、クリスマスというのは、半日、断食をするという厳しい行事をする日だった。
 日本の子供たちは、クリスマスにはサンタクロースや両親から何かをもらうものだと思っているが、私たちは、クリスマスには、自分の身辺の貧しい家族に何かを贈る日だと、外国人の修道女に教わった。 それも自分の家に有り余っている何かをあげるのではなく、その日だけは、温かいスープを自分の家で飲むのは止めて、その中身を鍋ごと、近所の貧しい家庭に届ける。或いは昔のことだから、家には暖炉があって、普段の日はそこに赤々と薪をもやしているのだが、クリスマスの日だけはそれを止めて、自分たちは寒い思いをし、その日焚く分の薪を、ふだんは凍えている家族に届けるのが、ほんとうのクリスマスだと習ったのである。

人生の原則
曾野 綾子 (著)
河出書房新社 (2013/1/9)
P34

 

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 北九州市小倉北区

 

 

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