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五十の坂とか六十の峠 [人生]

 このごろ私はお墓まいりが苦労になってきて、こうまってしまう。
~中略~
 怠慢もたしかだが、からだが苦労になってきたこともいなめない。五十の坂とか六十の峠とかいうが、坂とはうまくいったもので、登ろうと思えばどうにか登りはするものの、息は切れるし、耳は鳴りだす。
下れば下ったで膝はがくがくするし咽喉はかれる。登るも下るも、してできないことはないが、くたびれるのである。
墓参をして、疲れて、そのあと食事の仕度、風呂の仕度に人手をわずらわしているのでは、何がご供養だかわからないことになる。
かといっておまいりをしないのもおちつかない。
(一九六五年 六十一歳)

幸田文 台所帖
幸田 文 (著) , 青木 玉 (編集)
平凡社 (2009/3/5)
P137

DSC_9706 (Small).JPG平山温泉 湯の蔵

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認知症と向き合う [医学]

(住人注:認知症の)Sさんはすでに、ご家族の判別がつきません。私たち看護師をあるときは奥さん、あるときは娘さんと認識して話しかけてきます。その場合、私たちは絶対に否定しません。
否定しても患者さんが不安になったり混乱したりするだけなので、必ず話を合わせます。
~中略~

 ある日、地元で暮らす妹さんがお見舞いに訪れました。
もちろん妹さんは、自分の兄が認知症であることを知っていると思います。でも病室に入るなり、Sさんに向かって「私が誰だかわかる?名前を言ってみて」と声をかけたのです。
Sさんが答えられずにいると、なのも、「兄さん、私のこと忘れちゃったの?」と質問します。それが2~3分続いたでしょうか。Sさんはとうとう「うるさい!」と声を上げ、車椅子で病室を出て行ってしまいました。

 あっけにとられている妹さんに、私は言いました。
「Sさんは今、一生懸命あなたのお名前を思い出そうとしていましたよね。でもご本人にしてみれば、自分が忘れてしまったことを問いただされるのは、ものすごくつらいことなんですよ。だから今度いらしたときは、ご自分から名乗ってあげてくださいね」

 自分のことを覚えていてほしいという、ご親族の気持ちはわかります。
でも、患者さんはそうしたくて忘れたわけではありません。いくら思い出そうとしても、記憶の引き出しが開かないのです。
そこで無理やり引き出しをこじ開けようとすると患者さんは混乱し、イライラ感を募らせたり乱暴を働いたりします。

大切な人の「こころの病」に気づく 今すぐできる問診票付
日本精神科看護技術協会 (著), 末安民生 (著)
朝日新聞出版 (2010/11/12)
P140

-d4886.jpg信濃美術館・東山魁夷館1

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「SNS依存症」の分類 [医学]

 このような「SNS依存症」の背景を考えていくと、その根源は、バーチャルではなくリアルな社会でのコミュニケーションが拙劣であることは間違いない。しかし、その病理を考えると、次の4つのタイプに分かれるのではないかと思っている。

空海に出会った精神科医: その生き方・死に方に現代を問う
保坂 隆 (著)
大法輪閣 (2017/1/11)
P92

 

DSC_3080 (Small).JPG宗像 大島

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スキソイド [言葉]

統合失調症という病気がある。昔は精神分裂病と言われていた。幻聴とか妄想を生ずる病気だが、昔は良い薬が少なかったので、入院治療が必要になったり、その入院期間も長期化する傾向があった。
しかし、薬剤の改良により、今では、経過は劇的に改善し、入院しないでも外来だけでコントロールできたり、入院したとしても、ごく短期間の入院治療で済むようになった。学校は卒業できるし、就職もできるし、仕事も続けられるようになった。
 この統合失調症という病気ではなく、パーソナリティとして、自閉的で対人関係がうまくいかず、孤立を好む傾向の人がいる。そのような傾向や、特徴的なパーソナルティを、精神医学では「スキソイド」と呼んでいる。
この人たちは、人との適切な距離感をとりにくく、特に、「近づきすぎる」ことを怖れる特徴がある。このパーソナリティにとって、格好のツールが登場した。それがメールやインターネットである。

空海に出会った精神科医: その生き方・死に方に現代を問う
保坂 隆 (著)
大法輪閣 (2017/1/11)
P93

 DSC_3068 (Small).JPG宗像 大島


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沖縄人 [雑学]

 沖縄に何度か旅行して感じたことは、沖縄人の温和さである。
 沖縄に住むひとびとは、いかにも固有のにおいの高い日本人的形質をもち、ことばも、奈良朝もしくは室町時代に分化した日本語を話している。
日本人よりも日本人であるこの地のひとびとが、日本人が集団になった場合のたけだしさや、鋭敏すぎる好奇心からまぬがれているのは、歴史的に鉄器が不足していたことに有力な原因があるのではないか、とふと思ったりした。
 沖縄は、この稿の沖縄の旅(第六巻)ですでにふれたように、石器(木器をふくめて)時代が、本土の室町時代までつづいた。その後も、鉄器はつねに寡少で、農具は生産性のひくい木器がしばしば主力であるという歴史がつづいた。
木器の稼働能力が人間の欲望の限界をなしたということが沖縄人のおだやかな性格をつくるのに、よほど重要な原因をなしたかと思える。

街道をゆく (7)
司馬 遼太郎(著)
朝日新聞社 (1979/01)
P193

 

DSC_3015 (Small).JPG


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引き算の世界 [医療]

私たちは記憶を知識や体験として積み上げていく「足し算の世界」に住んでいます。逆に認知症の人は、病気によって知識や体験をだんだん忘れていく「引き算の世界」に住んでいるのです。
 この「引き算の世界」では、私たちの常識や理屈はほとんど通じません。認知症の人たちの世界に合わせた言葉がけをしたほうがうまくいくのです。
そのような、引き算の発想にもとづいた言葉のかけ方や接し方を、私は「引き算する」と呼んでいます。

認知症の人がスッと落ち着く言葉かけ
右馬埜 節子 (著)
講談社 (2016/3/23)
P4

DSC_3213 (Small).JPG海峡花火大会


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うつ病の大衆化 [医療]

 昔(といっても八〇年代だが)の教科書には、若者はうつ病になることは少なく、中高年がかかりやすい病気である、と書かれていた。しかし最近うつ病は各年代に広がっている。これは日本だけの現象でない。~中略~
最近のうつ病患者の特徴として、以前と比べて軽症うつ病が増加していることに気がつく。
~中略~

そして中には、軽症うつ病よりも抑うつ感がもっと軽い、うつ病と診断してよいのか迷うケースも増えてきた。
~中略~
 このようなケースに対して最近は、「現代型うつ病」「非定型うつ病」「新型うつ病」「会社だけでのうつ病」「自己愛型うつ病」といったネーミングの下に、論考されるようになった。

冨高 辰一郎 (著)
なぜうつ病の人が増えたのか
幻冬舎ルネッサンス (2009/7/10)
P23

-d8ecd.jpg大回向柱

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研修医とは医師における思春期である [医療]

 統合失調症の患者が幻聴対策として耳に線を詰めることがあると知識のうえでは心得ており、しかし実際にそのような患者に接したときに綿が真っ黒(住人注;患者の苦悩や苛立ちや思うにまかせぬ暮らしぶりを我々に突きつける。真っ白な面ではなく、黒く汚らしい綿こそが臨床におけるリアリティを裏打ちしている)であったことを目の当たりにして衝撃を受ける―すなわち臨床のリアリティに接して気持ちを動揺させている真っ最中の人たちこそが研修医であるとわたしは理解している。
 だから研修医の感性にはみずみずしさと素人っぽさとがあって、そこが魅力でありまた困ったところでもある。
早晩、耳に詰まっていた綿が真っ白であろうと真っ黒であろうと何も感じなくなる。うろたえなくなる。ただしそれが医師として成熟であると思わない。むしろ感情が鈍麻したというべきだろう。ただし鈍感さと図々しさ若干の恥知らずさがなければ、日々の臨床はこなしていけない。
 まあそんな次第で、研修医とは医師における思春期である。思春期をソツなく過ごす奴はろくな人間にならない。
研修医諸氏には、自己嫌悪と正義の怒りと的外れな義侠心とでたっぷりと苦しんでいただきたのである。ただしあまりに煮詰まってしまったり袋小路に迷い込んでしまうのも、いささか悲しいものがある。

「治らない」時代の医療者心得帳―カスガ先生の答えのない悩み相談室
春日 武彦 (著)
医学書院 (2007/07))
P192

 

DSC_3077 (Small).JPG宗像 大島


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最澄と空海 [雑学]

当初、空海と最澄は「一緒にやっていきましょう」と意気投合していた。しかし、まだ温かい交流が続いていた弘仁3年8月19日の書簡のなかで、最澄は「法華一乗の旨、真言と異なることなし」と言っていたが、実はこの時点で既に空海には認めがたい発言だったであろう。
空海にとっては、「真言密教は仏教のひとつではなく、仏教の全体ということになる」からである。
つまり最澄は、天台と真言との間には優劣を認めない「円密一致」(円とは円教=天台の法華一乗の教えのこと)の立場をとっていたので、真言密教といえども、経典類熟読すれば自ずと理解できると考えていたのである。
それに対して空海は、「仏法に顕密二教の別あり」として、真言ひとつを密教とし、天台は顕教(けんぎょう)のひとつとみなしていたのいである。
 また、空海は密教を最高としながらも、僧侶としては小乗仏教の戒律も守るべきとする立場であったが、これに対して最澄は、「大乗仏教には、ただ大乗菩薩戒があればよい」とし、小乗の戒律を排除する立場であったという立場の違いもあった。

空海に出会った精神科医: その生き方・死に方に現代を問う
保坂 隆 (著)
大法輪閣 (2017/1/11)
P82

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認知症の分類 [医学]

P31
認知症には、その状態を生み出す原因によっていくつもの種類が存在します。なかでも多く見られるのが、
①アルツハイマー型認知症
②レビー小体
型認知症
③血管性認知症
④前頭側頭型認知症
 の4種類。これらは「4大認知症」と呼ばれており、認知症全体の約87%を占めています。
 このほかにも、言葉の意味がわかりにくくなる「意味性認知症」、「会話がスムーズに行なえなくなる「進行性非流ちょう性失語症」、思考力が低下して行動も遅くなる「進行性核上性麻痺」といったタイプの認知症が存在します。~中略~
①アルツハイマー型認知症
[原因と特徴]
 一般的にその名をよく知られ、認知症全体の約半分を占めているのが「アルツハイマー型認知症」です。
 脳のなかに異常なたんぱく質(アミロイドβ)が溜まることで脳の神経細胞が徐々に障害を受け、脳が委縮していく進行性の認知症です。
 多く見られる特徴的な症状は「記憶障害」です。数分前の出来事をすぐに忘れてしまう、物を置いた場所を思い出せない。新しいことが覚えられない。時間や場所がわからなくなるといったことが起こります。
~中略~
②レビー小体型認知症
[原因と特徴]
 脳の中に「レビー小体」と呼ばれる異常なたんぱく質が溜まることで脳の神経細胞が徐々に壊れて行く認知症です。1976年に小阪憲司という日本人医師らがレビー小体による症状を報告・発表し、1995年に「レビー小体型認知症」と名付けられ、認知症のひとつとして確立しました。
 特徴的な症状は、実際にはいない人や物が見える「幻覚・幻想」、睡眠中に怒鳴ったり奇声をあげたり手足をばたつかせたりする「睡眠時異常行動」、手足の震えや歩行障害といった運動障害が起こる「パーキンソン症状」などです。
 また、はっきりしている時とぼーっとしている時がひんぱんに変わる「認知の変動」も認められます。また、初発症状として「うつの症状」もよく現れます。
~中略~
③血管性認知症
[原因と特徴]
~中略~
 脳内の血流が悪くなった場所や障害の程度によって異なりますが、手足のまひや感覚障害を伴う症状が多く見られます。
 また、落ち着いていると思ったら突然症状が現れる、ある分野のことは普通にできるのにほかのことでは何もできないといった特徴があり、「まだら認知」とも呼ばれています。
~中略~
④前頭側頭型認知症
[原因と特徴]
 脳の前頭葉と側頭葉の神経細胞が少しずつ壊れていくことでさまざまな症状が現れる認知症で、「ピック病」とも呼ばれます。
 前頭側頭型認知症の大きな特徴は、その症状がもの忘れなどの記憶障害ではなく、「まさか、あの人がこんなことをするなんて」といった性格変化や異常行動という形で現れることです。たとえば、堅実に真面目に仕事を勤め上げた人が突然万引きをしたり、風呂場を覗いたりして捕まってしまう―こうした症状が見られます。
 また自制が利かず、自分の言動をコントロールできなくなって、周囲に配慮ができない、ルールを守らず自分本位な行動をとるといった”極端なマイペース人間”になってしまうことも。  ほかにも、毎日同じ時間に同じルートを歩いてまわったり(スケジュール的行動)、「バカ、バカ、バカ」など同じ言葉を繰り返したり、立ってドアを開けては閉めるといった行動をえんえんと繰り返したりする(常同行動)症状が見られることもあり、無理に止めようとすると激高します。
 前頭側頭型認知症と意味認知症、進行性非流ちょう型失語症の3つを合せて、前頭側頭葉変性症と言います。
~中略~

家族と自分の気持ちがすーっと軽くなる 認知症のやさしい介護
板東 邦秋 (著)
ワニブックス (2017/1/24)
P

DSC_3274 (Small).JPG海峡花火大会

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焼玉エンジン [雑学]

「東由良の舟にエンジンが入ったのはいつごろでしたか」
「わしらの小学校当時でした」
 と、樫本さんがいうから、明石の高浜さんの記憶とおなじである。明石の舟も東由良の舟も、昭和初年に焼玉(やきだま)エンジンを取りつけたらしい。
 焼玉エンジンというのはたれが発明したのかはしらないが、日本に入ったのは大正末年らしい。
鉄の鋳物の玉がシリンダーの頭にくっついている。その玉を赤く熱して、それへ霧状の油を吹っかけることによって爆発をおこさせる。~中略~
「それまで」
と樫本さんがいった。エンジンが入るまで、という意味である。
「わしらの父親は、浦島太郎みたいなかっこうをしていました。腰ミノ締めて」  樫本さんは腰へ手をやって、まるく円をかいてみせた。
腰ミノというのは南方の島々に住んでいるひとびとも、かつてはそのような格好をしていた。日本の漁師も古代以来そうだったに違いないが、舟に小さな焼玉エンジンが入るとともに操作する者の服装まで変化するというのは、おもしろい。

街道をゆく (7)
司馬 遼太郎(著)
朝日新聞社 (1979/01)
P139

 

DSC_3049 (Small).JPG宗像 大島


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在宅介護が第2の患者を作っている [医療]

 P8
 介護をする家族の心と体の負担がどれだけ大きくて重いか想像に難くありません。  実際に、認知症の在宅介護をしていて「介護うつ」になる人が増えています。介護をしている人の4人に1人が介護うつになっており、しかも年々増加傾向にあるという厚生労働省の発表もありました。
 家族の介護をしながら、”自分が壊れてしまう”介護者が増えているのです。

P12
認知症に限らず、在宅で介護をするにあたって何よりも重要なこと、それは「介護をするあなた自身の心体の健康を守り、大事にする」ことです。
 介護をしている人は、自分が想像する以上に大きな負担を心と体に抱えています。
日々の生活に追われ、疲れ切っていることすら気づいていない人が多いのです。介護が中心の生活になると、どうしても患者さんが1番で、自分のことは2番、3番と後回しになってしまいがち。それも状況的にある程度は致し方のないことかもしれまでんが、何もかもを後回しにしていたらあなたはあなたでなくなってしまします。
 自分の健康を後回しにして、自分が自分であることえを犠牲にして、何もかもひとりで抱え込んで耐え忍ぶような介護では、どこかに歪が出てきて当たり前です。
 そうした苦行のような介護を休みなく続けて、あなたがもし倒れてしまったら、親や連れ合いを誰が看るのか―。

認知症の人がスッと落ち着く言葉かけ
右馬埜 節子 (著)
講談社 (2016/3/23)

DSC_3284 (Small).JPG海峡花火大会

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日本の高校生 [日本(人)]

 日本青少年研究所は2011年に日本・アメリカ・中国・韓国の高校生を対象にして「高校生の生活意識と留学に関する調査を施行し、その結果を公表している(http://www1.odn.ne.jp/youth-study/reserch/index.html)。
それによれば極めて興味深い日本の高校生像が浮かび上がってくる。
 まず、ポジティブな項目全般で日本の高校生の肯定率が低いようだ。特に、「自分を価値ある人間と思う自尊感については、米中韓の半分以下である。逆に、ネガティブな性格項目について、日本の高校生は「自分はダメな人間だ」「自分の将来に不安を感じている」そして「人並みの生活ができれば十分だ」といった項目での比率が、他の3国に比べて際立って高い。
 また、1980年、2000年のデータに比べて、「現状を変えようとするより、そのまま受け入れ方が楽に暮らせる」「自分はダメな人間だ」という肯定率も高くなっている。
~中略~
 日本人高校生の自己像(self-esteem)は著しく低いことがわかる。そして、その結果として、将来への目標に関しても、日本の高校生の将来への展望が弱いようである。将来、「高い地位に就く」「社会に役立つ」「お金持ちになる」に関しては、非常に低い値であった。
 さらに日本の高校生は留学への関心が4ヵ国中最も低いこともわかった。

空海に出会った精神科医: その生き方・死に方に現代を問う
保坂 隆 (著)
大法輪閣 (2017/1/11)
P70

 

DSC_3063 (Small).JPG宗像 大島


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医療崩壊の原因 [医療]

  日本の医療が抱える問題は山のようにありますが、その根底に横たわっているのは「売る側=病院」と「買う側=患者」の乖離にほかならないのです。

北原 茂実 (著)
「病院」がトヨタを超える日 医療は日本を救う輸出産業になる!
講談社 (2011/1/21)
P10

-8e81a.jpg法輪寺2

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空海 [宗教]

空海が天才であるという理由は、平安時代に中国から密教という一大文化体系を持ち帰っただけでなく、日本初の庶民のための私立学校「綜芸種智院」の設立、日本最大のため池「満濃池」の修築、戯曲的構成で書かれた日本初の思想小説「三教指帰」など、他にも日本初のものや画期的な事業を多く成し、その業績が非常に多岐にわたっているからでしょう。

空海 人生の言葉
川辺 秀美 (著)
ディスカヴァー・トゥエンティワン (2010/12/11)
プロローグ

DSC_6338 (Small).JPG普光寺磨崖仏

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あんたにオレの苦しみがわかってたまるか! [ものの見方、考え方]

リエゾンでがんの終末期患者の枕元を訪れたときに、
「あんたみたいに健康な奴に、オレの苦しみや恐怖がわかってたまるか!」
と怒鳴られたとしたら、わたしは答えるだろう。
「おっしゃる通りです。わたしは健康ですし、あなたではないのだからあなたの苦しみを体験することなどできません。ただし、自分なりに過去のつらい経験をもとにあなたの気持ちを類推しようと努めていますし、もしわたしがあなたと同じくらい苦しんでいたら、知恵を出す余裕もなくなってしまうでしょう。
今のわたしは、あなたよりも苦痛が軽くなくては使命を果たせないのです」
 偏狭な経験主義に屈する必要などないのである。

「治らない」時代の医療者心得帳―カスガ先生の答えのない悩み相談室
春日 武彦 (著)
医学書院 (2007/07))
P012

 

DSC_3052 (Small).JPG宗像 大島


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放念 [対人関係]

 何より都合がいいのは、お互いに失礼なことがあったり、至らないことがあっても、次の機会までに忘れてしまえることだ。
もし、あなたがこうしたことだけはしっかり覚えているとしても、「忘れたふり」をすればいい。この心遣いで、すべては水に流されてしまい、トラブルは起きにくくなるし、起きたとしても後を引かない。
「多くの忘却なくしては、人生は暮らしていけない」
フランスの作家バルザックはこんな至言を残している。
「もう、そんことは気にしないでください」という場合、「ご放念ください」ということある。
年をとったら、この「放念」が自然にできる。あるいは、ごく自然に見える印象でできるということだ。

精神科医が教える50歳からの人生を楽しむ老後術
保坂 隆 (著)
大和書房 (2011/6/10)
P226

 

DSC_2729 (Small).JPG植田正治写真美術館

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生徒の「うつ」を見逃すな [医療]

 まずは少し古いが、2006年12月29日の読売新聞朝刊の「論点」に掲載された筆者の論説を読んでいただきたい。

 生徒の「うつ」を見逃すな
 いじめを防ぐのに、政府の教育再生会議では毎日のように議論は続けられ緊急提言がなされている。私は精神科医の立場から、「いじめ」ではなく「いじめ自殺」について提言したい。
 最近の論調を見ると、いじめと自殺を直結して考えているような感じが強い。確かに小中高の生徒や学生が自殺するのは異常事態であり、何らかの自殺に至る原因があるにちがいない。しかし、本当に、「いじめ自殺」はいじめが原因なのだろうか。

空海に出会った精神科医: その生き方・死に方に現代を問う
保坂 隆 (著)
大法輪閣 (2017/1/11)
P48

 

DSC_3061 (Small).JPG宗像 大島

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好奇心がたいせつ [ものの見方、考え方]

 面白いっていうのは、かならずしも「わかりやすい」ってことじゃない。わかりにくい、むずかしいものがわかるとき「面白い」んです。
南 伸坊

生物学個人授業
岡田 節人 (著) , 南 伸坊 (著)
新潮社 (1996/10)
P67

DSC_5993 (Small).JPG高松

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神が治し、医者が包帯を巻く [医学]


 フランスの有名な外科医A・パレー(注1)は「神が治し、医者が包帯を巻く」といっています。

まさしく、そのとおりなんです。すなわち神とは、患者さんご自身の、内なる力なのです。われわれ医療人は、包帯を巻く、絆創膏をはってさしあげる、この仕事を間違いなくやるのが、務めなのです。

患者本位の病院改革
新村 明(著),藤田 真一(著)
朝日新聞社 (1990/06)
P25









DSC_2283 (Small).JPG札幌もいわ山ロープウェイ

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高齢者の脱水に注意 [養生]

 食欲不振が続くと高齢者はすぐに脱水症状を起こします。自分でのどの渇きを訴えないことのほうが多いので発見が遅れ、気がついたら元気がなく意識がもうろうとしていたということがあります。
動作がいつもより鈍い、言葉が少ないなど、なんとなくいつもと様子が違うと思ったら脱水を疑いましょう。皮膚をつまんで、戻りが遅い場合は重症です。
 脱水は放っておくと、おかしな言動をとるせん妄状態を起こすことがあります。
一見、痴呆と症状が似ているので、周囲の人を驚かせます。
 また、血液が濃くなり、脳梗塞や心筋梗塞の引き金となるので注意してください。~後略~

口腔ケア らくらく実践法―ケアと口腔リハビリで元気になる (今すぐ役立つ介護シリーズ)
日本訪問歯科協会 (監修)
創元社 (2004/01)
P135

巌流島2003.3.23.1M (Small) (1).jpg関門港 巌流島行き

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こどもが子供を産む時代 [日本(人)]

 いつから妊娠やお産に対して軽視されるような風潮が出てきたのだろうか?
おそらく核家族化が指摘されてからのことで、妊娠を祝って、妊婦と共に、妊娠の経過を見守る両親が身近にいなくなったことと無関係ではないだろう。
その結果、無事に出産を終えても、育児放棄(ニグレクト)や親による虐待が多くなってきているのだろう。

空海に出会った精神科医: その生き方・死に方に現代を問う
保坂 隆 (著)
大法輪閣 (2017/1/11)
P28

 

DSC_3272 (Small).JPG海峡花火大会

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ウニ [雑学]

 ウニが食品として高級魚介の仲間に入ったのは、腰だめでそういうのだが、ここ半世紀ほどのあいだのことではないか。
 練りウニは、古くからあったらしい。しかし生うにが京・大阪あたりで賞味されるようになるのは、にぎり鮨の移入以後のはずだから、せいぜいここ五十年ぐらいのことかと思われる。
 この点、やや不安だから、料理研究家の土井信子さんに電話できいてみると、さあ、どうでしょうか。私の父が昭和初年ごろ、九州の知人から生ウニを塩漬けにしたものを送ってもらってよろこんでいたという記憶がありますけど、といわれた。
~中略~
 しかし、樫本さんは、
「わしらの子どものころ―大正末年から昭和初年―は海へゆくとウニがごろごろしていて、だれも食べられるものだとは知りませんでしたな。むろん食べ方を知っている者もおらんかったです」
 と、言われた。そのように聞くと、ウニが高級食品として日本中にゆくわたるのはやはり江戸前のにぎり鮨のたねに使われるようになってからだろうという気に私はなってくるのだが、しかしどうだかわからない。
 さらにいえば、日本中が、マツタケをよろこび、越前ガニを美味であるといい、牛肉は松坂にかぎると言い、すしのたねにウニが欠かせないというふうに、味覚までがマスコミ化して全国にゆきわたる大現象がおこるのは、昭和三十年代以後のことではないか。
 このために、ウニが高級なものになった。
~中略~
 ここまで書いたとき、土井信子さんから電話がかかってきた。彼女はあのあと、大和郡山市に住んでおられる味の研究家の大久保恒夫氏に電話できいてくれたらしい。大久保さんは早寝で、すでに九時ごろだから床に入っておられたが、わざわざ起きて来られて、
「そんなもの、昔から食べていまっせ。奈良時代にも、平城京から出土する木簡に出ていたりしますから、食品としては古いですぜ」
 ということだった。

街道をゆく (7)
司馬 遼太郎(著)
朝日新聞社 (1979/01)
P143

 

DSC_3047 (Small).JPG宗像 大島


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各人の時間 [哲学]

春日 「病んだ家族、散乱した室内」(医学書院)では、「家の中では、外とは違う特殊な時間が流れている」ということを書きました。
訪問診療っていうのは要するに、扉を開くことで、そこに外部の時間を持ち込んで、それにシンクロさせることなんだ、それが治療なんだという話を書いたんです。

内田(住人注:内田 樹)  それ、「死と身体」で僕が書いた時間の話とまったく同じ結論ですね。
ラカンが同じようなことを言っています。要するに、精神病の患者というのは時計が止まっているのであり、その時計を動かしてあげることが治療であるということを言っている。
 「死と身体」ではそこに、レヴィ=ストロース(Claude Levi=Strauss)の話を持ってきて、「時計が動くということは交換関係のなかに入っていくことだ」って書きました。
春日 どういうことですか?
内田 「交換」って、時間概念がないとできないんですよ。こちらから「あげて」、向こうから「くる」。その間にタイムラグがあってはじめて交換になる。無時間モデルでは絶対に交換はできないんです。

「治らない」時代の医療者心得帳―カスガ先生の答えのない悩み相談室
春日 武彦 (著)
医学書院 (2007/07))
P187

 

DSC_3071 (Small).JPG宗像 大島


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渡来して来た人たち [日本(人)]

   ところで日本へ稲作が渡来するのと、越が呉をほろびおして江南の地に国家を形成したときとほぼ時期が同じようであり、越の勢力範囲は華南の海岸一帯から、浙江省、福建省、広東省、江西省からベトナムにわたっており、竜を崇拝し、入墨をおこない、米と魚を常食とする海洋民族の国であるというから、漢民族とは系統を異にするものであろう。
この民族に属する一派が倭人ではなかったかと考える。
そして舟または筏を利用して、朝鮮半島の南部から北九州へかけても植民地を作ったのではないかと考える。そして倭と邪馬台国とは一応区別して見てゆくべきものと思う。
そのことは「旧唐書」「日本国伝」に次のように記されているのがひとつのてがかりになる。
~中略~
そして倭というのは、倭人によって日本列島の西部につくられた植民地ではなかったかと考える。その倭人たちは、東南アジアの海岸から北上して来た海洋民ではなかったと、「論衡(ろんこう)」や「後漢書」「魏志」を通して考えるのである。

日本文化の形成
宮本 常一 (著)
講談社 (2005/7/9)
P52  

TS3E0342 (Small).JPG到津の森公園

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 [雑学]

松の翠(みどり)は大和絵や桃山の障壁画の画題だっただけでなく、「古今」「新古今」で定着した日本の名勝には、かならずといっていいほど松がある。日本三景といわれる天ノ橋立、松島、厳島も、松がなければ成立しない。
 私は戦時中、中国の東北地方にいたが、敗戦の前に朝鮮半島を南下して釜山まできたとき、いままでの大陸風の淡いみどりが、この半島の南端の海岸町で急に濃くなったことに驚いた。
気づいてみると、釜山の西郊に赤松の林があり、この色彩が、溜め息が出るほどに佳かった。
佳いというのは美的な意味でなく、理屈もなにもなしに、松でおおわれた故郷がもう一衣帯水のむこうに横たわっている、という感動だった。
室町期の倭寇どもも、東シナ海をもどってきて、はるか沖合に根拠地の松浦半島の松がほのかに見えはじめたとき、おそらくこういう感動をもったのではないか。
われわれの故郷についてのイメージの底には、かならず松が作る景色があるように思える。

街道をゆく (7)
司馬 遼太郎(著)
朝日新聞社 (1979/01)
P174

 

DSC_3085 (Small).JPG宗像 大島

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感官が快・不快をもたらす [ものの見方、考え方]

八六七 「世の中で<快><不快>と称するものに依って、欲望が起る。諸々の物質的存在には生起と消滅とのあることを見て、世の中の人は(外的な事物にとらわれた)断定を下す。
~中略~
八六九 「快と不快とは何にもとづいて起こるのですか? また何がないときにこれらのものが現われないのですか?また生起と消滅ということの意義と、それの起るもととなっているものを、われに語ってください。」
八七〇 「快と不快とは、感官による接触にもとづいて起る。感官による接触が存在しないときには、これらのものも起らない。生起と消滅ということの意義と、それの起るもととなっているもの(感官による接触)を、われには汝に告げる。」 

ブッダのことば―スッタニパータ
中村 元 (翻訳)
岩波書店 (1958/01)
P191

DSC_0875行入ダム (Small).JPG

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直観は案外に正しい [ものの見方、考え方]


危機に直面した時、人間の直観は案外に正しい。危機の時、何より正しい教科書は、マニュアルや想定より、目の前になる現実だ。そこが避難所に指定されているからといって、安全という保障は何もない。

天災から日本史を読みなおす - 先人に学ぶ防災
磯田 道史 (著)
中央公論新社 (2014/11/21)
P199



DSC_1646 (Small).JPG普明山高野寺

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ヒトは性善か性悪か [哲学]

 これまでの話はとても悲観的なことばかりのように聞こえると思うが、明るい側面もある。なんといっても、人間は生まれつき社会的で信じやすい生き物であり、そうすべきではない合理的ではっきりした理由があっても、ついお互いを信じるところがある。
信用がうしなわれたときそれを乗り越えるのは簡単ではないが、適度な投資と方向づけがあれば、信用を回復するのは可能だと思う。

予想どおりに不合理[増補版]
ダン アリエリー (著), Dan Ariely (著), 熊谷 淳子 (翻訳)
早川書房; 増補版版 (2010/10/22)
P342

-42676.jpg崇福山 安楽寺八角三重塔 (国宝)

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金毘羅大権現 [雑学]

 金毘羅大権現というのはインドのガンジス川のワニの化身だといわれているが、仏教渡来後、どういうわけか、仏教と直接縁のないインドの古俗の神が、何かにくっついて日本に入ってきたものと思える。
仏教渡来後、日本人は、在来の神々よりも「異国の神、きらきらし」ということで、効き目は海を渡ってきた蕃神にあるとした。そういく古来以来の気分が、あやうく遭難しかける場合に、住吉の神に祈らず、金毘羅大権現を祈るというあたりに続いているともいえるかもしれない。

街道をゆく (7)
司馬 遼太郎(著)
朝日新聞社 (1979/01)
P154

DSC_3021 (Small).JPG宗像 大島


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