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淡路 [雑学]

 淡路というのはむろん、日本の他の地域と同様、弥生式農耕が入って、銅鐸などもかなり出ている。その後古墳時代に入ってからは、漁民こそこの国の代表のように「日本書紀」などに登場する。しかし、広大な耕地をもつ古代土豪がいたのかどうか、この島における前記古墳や中期古墳の存在がまだあきあらかでないため、よくわからない。
 そのくせ、この島は伊弉諾(いざなぎ)・伊弉冉(いざなみ)神話で知られるように、古代国家の誕生神話のなかでも主流をなす伝承をもっている。この男女紳はまずははじめにおのころ島を生んだ。
おのころ島は、神話だからそれがどこということもないが、淡路島の属島である沼(ぬ)島であるといわれたり、淡路島そのものだともいわれたりする。
この神話は元来、ふるくから淡路島にあったものを畿内政権がとり入れたものかとも思える。
そのことはどうでもいいが、この両神の国生み神話が天皇家の神話の最も重要な話の筋に組み入れられているということは、淡路には大阪湾沿岸の権力(大和をふくめて)が古くから及んでいて、古墳時代がはじまっても、この島に大土豪を成立させなかったのかもしれない。古代天皇家そのものが、淡路を直轄領とする大豪族だったのである。
 また淡路島は、さきの「日本書紀」の「応神紀」にもあるように、「海人部(あまべ)」とともに「山守部(やまもりべ)」も置かれた。山守部は山林に入ってしごとをする人である。猟もする。これも王朝直属の民である。山守部には木材だけでなくシカやイノシシも獲って送り出す義務があったのであろう。淡路島の古代は、海彦も山彦も、そして農耕者も、古代王朝を食べさせてやってきたことになる。
この島が、神話で優遇されたり、また島ひとつで一国という礼遇をうけたことも、多少はこういう有難味から出たものではなかったか。

街道をゆく (7)
司馬 遼太郎(著)
朝日新聞社 (1979/01)
P125

 

DSC_3028 (Small).JPG宗像 大島


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ライフロール [言葉]

 今のあなたには、「○○社○○課の課長」や「○○チェーン○○店の店長」などの、リーダーという重要な「役割」があります。しかし、それはあなたという人間の一面にすぎません。ほかにも、あなたはいろいろな「役割」を持っているはずです。
 たとえば、男性で既婚者であれば「夫」、子どもがいるなら「父」、ほかにも「○○の友人」「草野球チームのメンバー」など、さまざまな役割が考えられます。
仕事においても「課長」である一方で、「営業マン」などの役割を担うケースは珍しくないでしょう。
キャリアプランニングでは、こうした「役割」のことを「ライフロール」と呼びます。

メンタルトレーニング実践講座
田中ウルヴェ京 (著)
PHP研究所 (2009/7/18)
P179

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フェラーリ要る? [人生]

人間が生きていくために絶対に必要なものを「必需」とすれば、それは驚くほど少なく、石田梅岩の言葉を平易になおせば「食は満腹すればよく、衣は寒暖に応ずればよく、家は雨露をしのげば足りる」はずである。もっとも、職業によっては、現代では電卓・電話・車は「必需」であり、それなしに生活していけない場合もある。
さらに社会には「常識というルール」があり、それを無視すれば「失礼な」ということになって社会の信頼を失い、人間関係を阻害する場合もあるから、これらは常識的に必要なもの、いわば「常需」というべきものかも知れない。だが、この「必需・常需」もその必要の限度を考えれば、決して無限に膨張するものではない。いわばこれらは「実需」であって、「虚需」ではないから限度がある。しかし「虚」は、そうはいかない。

帝王学―「貞観政要」の読み方
山本 七平 (著)
日本経済新聞社 (2001/3/1)
P113

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タグ:山本 七平
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応神天皇 [雑学]

  大阪湾沿岸の平野における弥生式農耕が最初の大成熟期をむかえるのは、三世紀末から四世紀にかけてであろう。
この時期に、応神天皇といわれる専制者が、出現した。その古墳はよく知られているように大阪府旧南河内郡にある巨大な陵墓だが、要するにこれだけの大土木を可能にするだけの大権力が成立するほど、生産があがり、人口がふえ、支配圏がひろがった。
 ―応神天皇は、応神王朝という新しい王朝の始祖である。
 という水野祐氏のすぐれた説は、その後、その説の上に、他の多くのあたらしい見方が築かれた。
たとえば応神の権力には、海外へのひろがりがある。この時期、朝鮮半島でも、大変動があった。
四世紀はじめに中国支配圏の楽浪がほろび、本来の朝鮮半島民族である高句麗がおこり、南鮮の小さな部族国家が滅んで、新羅・百済という広域国家ができあがった。この朝鮮半島の大変動によってはみ出たひとびとが、海をわたって応神王朝の傘下に入った。
伝説上の学者である王仁(わに)や阿知使主(あちのおみ)といった漢文化を身につけたひとびとが朝鮮半島から渡来したとされるのも、この時期である。応神王朝は日本における最初の広域権力であろう。
「日本書記」の記述を信ずるわけではなく、これを想像の手掛かりにするとして、応神天皇の五年八月のくだりに、諸国に令して「海人部(あまべ)」と「山守部」をさだめたとある。そのときに淡路の漁民が、海人部という、王朝直属の技能民として支配された。獲れたあわびなどを船にのせ、大阪湾を漕ぎわたり(おそらくいまの西宮市の浜に上陸したであろう)それら海の幸を宮廷の台所におさめるのである。農業で成立した広域権力が、漁業を隷属させた。
 部(べ)というのは津田左右博士はその語源が朝鮮半島南部の百済のことばであるとされた。部の制度もまた百済の制度にあったにちがいない。それを応神朝という名称で象徴される大阪湾沿岸の古代権力がとり入れた。

街道をゆく (7)
司馬 遼太郎(著)
朝日新聞社 (1979/01)
P120


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パーフェクトを期待するな [教育]

人の悪を攻むるには、太( はなは)だ厳なるなかれ、


その受くるに堪えんことを思うを要す。


人に教うるに善を以ってするは、高きに過ぐるなかれ、


当にそれをして従うべからしむべし。


                  洪自誠 

                       守屋 洋 (著), 守屋淳 (著)

                       菜根譚の名言 ベスト100

                        PHP研究所 (2007/7/14)

                       P161

1937889高千穂宮

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敵国外患なき者は、国恒に亡ぶ [国際社会]

「貞観十五年、太宗、侍臣に謂(い)ひて曰く、天下を守ることを難(がた)きや易(やす)きや、と」(君道第一・第五章)。
これに対して魏徴は「甚だ難し」と答えた。
太宗がさらに、「賢者・能者に権限を委譲して政務を行なわせ、部下の厳しい忠告を聞きいれればよいのではないか」というと、魏徴は次のようにいった。
「昔からの帝王を見ますと、困難な時、危機の時にには賢者を任用し、部下の忠告も受けいれるものです。しかし安楽な状態になりますと、必ず「寛怠を欲す」すなわち、気がゆるんで楽をしたいと思うものです。
安楽な状態に依存してこの「寛怠を欲す」になりますと、直言がうるさくなりますので、臣下もついつい恐れて何もいわなくなります。そうなると、日に月に徐々にすべてが頽勢に向かっていきまして、ついに危亡に至ります。
聖人の「安きに居りて危きを思う」理由はまさにこのためです。安らかにして、しかも常に警戒する。これはじつに困難だといわざるを得ません」。

帝王学―「貞観政要」の読み方
山本 七平 (著)
日本経済新聞社 (2001/3/1)
P65

 

 

 

 

DSC_2969 (Small).JPG宗像大社

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コーチングとは [教育]

  コーチングとは、ある人間が最大限の成績を上げるために、その人の潜在能力を開放することをいいます。
そのためには、指導者は仕事のやり方をおしえるのではなく、対象者が自ら学べるように援助しなくてはなりません。

菅原 裕子 (著)
コーチングの技術
講談社 (2003/3/18)
P28

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人を知らざるを患えよ [倫理]

一六 子曰わく、人の己れを知らざるを患( うれ )えず、人を知らざるを患えよ。


~中略~


先生がいわれた。
「 他人が自分を認めないのは問題ない。自分が他人を認めないほうが問題だ。」
学而篇


                  論語

           孔子 (著), 貝塚 茂樹

                       中央公論新社 (1973/07)

                       P27

TS3E0523 (Small).JPG旧門司税関庁舎

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指揮官は孤独だ [対人関係]

「指揮官は孤独だ」とパウエルは明言している。本章の土台となるのは、このシンプルな言葉だ。
話に耳を傾け、協力し合い、任務をゆだね、権限を与えた一日の終わり。それは、リーダーが重大な決断をきっぱり下すときだ、とパウエルは語っている。
正しい行動方針を出し、希望と確信をもち、正しい決断に感謝し、適材を選び、適切な基準をはっきり示し、判定基準を明確にするときだと。
言い換えれば、それは真のリーダーシップを示すときだ。
あなたの決断は多くの人びとから得た情報を反映しているかもしれないが、決断を下すのは”あなた”だ。そして、その決断がどんな結果を招こうと、結果を引き受けるのはあなただ。

パウエル―リーダーシップの法則
オーレン ハラーリ (著), Oren Harari (原著), 前田 和男 (翻訳)
ベストセラーズ (2002/05)
P309

一乗寺 (13).JPG一乗寺

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タイムマネジメント [人生]

 ある大学の講義での話です。
 教授はまず、花瓶を学生たちの前に置きました。そして、ゴルフボールを取り出し、ひとつずつ花瓶のなかに入れていきました。
 花瓶がゴルフボールでいっぱいになったところで、教授は学生に質問します。
「この花瓶はいっぱいですか?」
学生たちは「はい」と答えました。
 次に、教授は小石を取り出し、花瓶に入れていきました。ゴルフボールの隙間が小石で埋め尽くされたところで、教授はまた質問します。
「この花瓶はいっぱいですか?」
学生たちは笑いながら、「はい、いっぱいです」と答えました。
 すると教授は、今度は砂を取り出して、花瓶に流し込みました。
学生たちからは「おお!」と歓声があがります。
教授は、また質問しました。
「今度はいっぱいですか?」
学生たちは、「今度こそいっぱいです」と答えました。
 それを聞いた教授は、「見てください。これがタイムマネジメントです」といいながらビールを取り出し、ゴルフボール、小石、砂が詰まった花瓶に注ぎ入れました。  そして、教授はこう説明しました。
「ゴルフボールは、自分にとっていちばん大事なことです。人生という花瓶には、ゴルフボールを最初に入れなさい。先に小石や砂で花瓶をいっぱいにしてしまったら、大事なゴルフボールを入れることはっできません」

メンタルトレーニング実践講座
田中ウルヴェ京 (著)
PHP研究所 (2009/7/18)
P59

 

DSC_2747 (Small).JPG植田正治写真美術館

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嗜欲喜怒の情は、賢愚皆同じ [処世]

 人間は皆、似たようなものであり、そんなに差があるものではない。
これは孔子の「有数無類」(人は教育によって善にも悪にもなるのであって、人間の種類に善・悪があるわけではない)以来の、中国の伝統的な考え方の一つである。魏徴も「嗜欲喜怒の情は、賢愚皆同じ」(論慎終第四十・第七章)。いわば、嗜欲とか喜怒の情は、賢者も愚者も基本的に変わりありませんといっている。違うのは、「賢者は能(よ)く之(これ)を節して、度に過ぎしめず、愚者は之を縦(ほしいまま)にして、多く所を失うに至る」という点だけである、と。
 私は収賄事件を耳にするたびに魏徴のこの言葉を思い出す。というのは収賄者の中に、「必需」すなままならず、日々の生活に困っている人は、新聞などで見る限り皆無だからである。それもそのはず、賄賂が取れるのは取れる位置にいるからであり、そういう位置にいる人は、必ず相当な収入があるからである。さらに、そういう権力・権限をんもちうる位置まで昇れる人は、愚者であるはずがない。
もっとも門閥や血縁が絶対的な社会なら別だが、中国も日本も、基本的にはテストで昇進する社会であり、テストに通るためには、何らかの意味で「賢」でなければならない。いわばものすごい競争に勝って一流大学に入り、さらにむずかしい試験を通って国家公務員、一流社会の会社員、大学の教授候補となった人たちが「愚」であることはあり得ない。だがそういう人が、さまざまな事件を起こして新聞紙上に登場する。

帝王学―「貞観政要」の読み方
山本 七平 (著)
日本経済新聞社 (2001/3/1)
P137

 

 

 

 

DSC_2981 (Small).JPG宗像大社


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和によって亡ぶ [日本(人)]

人の意見は、一致しないのが普通である。
そこでその是非を互いに論じ合うのは、本来、公事のためのはずである。
ところがある者は自分の足らない所を隠し、その誤りを聞くのを嫌い、自分の意見に対してその是非を論ずる者があれば自分を恨んでいると思う。
これに対してある者は恨まれて私的な不和を生ずることを避け、また「相惜顔面」すなわち互いに相手の面子を潰しては気の毒だと思って、明らかに非であると知っても正さず、そのまま実施に移す者がいる。
一役人の小さな感情を害することをいやがって、たちまち万民の弊害を招く。これこそ、まさに亡国の政治である」と。

帝王学―「貞観政要」の読み方
山本 七平 (著)
日本経済新聞社 (2001/3/1)
P67

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一向宗 [雑学]

一向宗というのは、本願寺教団のことである。鎌倉期に親鸞がひらいた浄土真宗というのは、親鸞自身が「自分はひとりの弟子をもっていない」といったように、教団形成の意思はなかった。
親鸞はなるほど浄土真宗の立宗を宣言してはいるが、この場合の宗は多分に思想体系を指し、教団という意味はわずかしかなさそうに思う。
 この親鸞の子孫は、京都で親鸞の墓をまもっていた。墓守のことを留守職(るすしき)といった。
この留守職の家系から蓮如が出るにおよび、室町の乱世のなかで爆発的に教勢が伸び、やがて西日本において人口の一割以上の者がその信徒になるという盛況を示した。
 室町期は、農業生産高もあがった。諸国で開墾地主がふえ、それらが小作人という戦闘力を隷属させ、従来の守護・地頭という公式な支配体系を軽んずるようになった。そういう新興勢力が村々で孤立していればそれぞれ小粒だが、横に連繋すれば旧勢力からの自衛にもなる。その横に連繋する機能として、一向宗が大いに社会的効用をはたした。たとえば加賀ではそのような新興地主群が、
「守護(室町の正規大名)に租税をおさめるのはばからしい。それよりも一向宗におさめるほうがいい」
 として、ついには守護大名の富樫氏をたおし、加賀一国をそのような地侍(じざむらい)どもの協議制のもとで自治をおこなうことが二十数年もつづいた。加賀一揆がそれである。紀州のいまの和歌山市付近の雑賀の土地もそうであった。
一向宗は地侍連合の接着材として効用し、そういう全国組織の中心的な機関として本願寺が存在した。

街道をゆく (7)
司馬 遼太郎(著)
朝日新聞社 (1979/01)
P48

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人に捨うたる者はこれなく候 [経営]

 きちんと役割と責任を与えて、それを評価する。これは、控え選手や裏方的な存在に甘んじている人のモチベーションを維持するのに、非常に大切なことです。
 余談ですが、おもしろいことに、広瀬選手(住人注;廣瀬 俊朗)のように試合には出ないけれどもチームのサポートに徹する選手は、外国のチームにはいないようです。
エディさんは、そうした選手の重要性を、女子サッカーなでしこジャパンの佐々木則夫監督から教えてもらったそうです。

→人に捨うたる者はこれなく候


ラグビー日本代表を変えた「心の鍛え方」
荒木 香織 (著)
講談社 (2016/2/19)
P91












DSC_2603 (Small).JPG鰐淵寺

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六正・六邪 [処世]

魏徴の定義する「六正・六邪」(論択官第七・第十章)を参照してみよう、まず「六正」の方から進もう。
(一)きざしがまだ動かず、兆候もまた明確ではないのに、そこに明らかに存亡の危機を見て、それを未然に封じて、主人を、超然として尊栄の地位に立たせる、これができれば「聖臣」である。
(二)とらわれぬ、わだかまりなき心で、善い行いの道に精通し、主人に礼と義を勉めさせ、すぐれた計りごとを進言し、主人の美点をのばし、欠点を正しく救う、これができれば「良臣」である。
(三)朝は早く起き、夜は遅く寝て勤めに精励し、賢者の登用を進めることを怠らず、昔の立派な行いを説いて主人をはげます、これができれば「忠臣」である。
(四)事の成功・失敗を正確に予知し、早く危険を防いで救い、くいちがいを調整してその原因を除き、禍を転じて福として主人に心配させないようにする、これができれば「智臣」である。
(五)節度を守り、法を尊重し、高給は辞退し、賜物は人に譲り、生活は節倹を旨とする、これができれば「貞臣」である。
(六)国家が混乱したとき、諛(へつら)わずにあえて峻厳な主人の顔をおかし、面前でその過失を述べて諌める、これができれば「直臣」である。

 次に「六邪」をあげる。
(一)官職安住して高給をむさぼるだけで、公務に精励せずに世俗に無批判に順応し、ただただ周囲の情勢をうかがっている。これが「見臣」である。
(二)主人のいうことにはみな結構なことですといい、その行いはすべて御立派ですといい、秘かに主人の好きなことを突きとめてこれをすすめ、見るもの聞くものすべてよい気持ちにさせ、やたら迎合して主人と共にただ楽しんで後害を考えない。これが「諛(ゆ)臣」である。
(三)本心は陰険邪悪なのに外面は小心で謹厳、口が上手で一見温和、善者や賢者をねたみ嫌い、自分が推挙したい者は長所を誇張して短所を隠し、失脚させたいと思う者は短所を誇張して長所を隠し、賞罰が当たらず、命令が実行されないようにしてしまう、これが「姦(かん)臣」である。
(四)その知恵は自分の非をごまかすに十分であり、その弁舌は自分の主張を通すに十分であり、家の中では骨肉を離間させ、朝廷ではもめごとをつくり出す。これが「讒(ざん)臣」である。
(五)権勢を思うがままにし、自分に都合のよいように基準を定め、自分中心の派閥をつくって自分を富ませ、勝手に主人の命令を曲げ、それによって自分の地位や名誉を高める。これが「賊(ぞく)臣」である。
(六)佞邪をもって主人にへつらい、主人を不義に陥れ、仲間同士でぐるになって主人の目をくらまし、黒白を一緒にし、是非の区別をなくし、主人の悪を国中に広め、四方の国々まで聞こえさせる、これが「亡国の臣」である。

帝王学―「貞観政要」の読み方
山本 七平 (著)
日本経済新聞社 (2001/3/1)
P97


タグ:山本 七平
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思考のクセ [ものの見方、考え方]

「思考のクセ」には、いくつかのパターンがあります。
代表的なものとして挙げられるのが、「べき思考」「どうせ思考」「過去執着思考」「「未来不安思考」「「完璧思考」の五つ。

メンタルトレーニング実践講座
田中ウルヴェ京 (著)
PHP研究所 (2009/7/18)
P103

 

DSC_2750 (Small).JPG植田正治写真美術館


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世論民主主義の国 [日本(人)]

 日本の組織では、それぞれの部門担当者の意向を無視した全体調整は、ほとんど不可能に近い。日本の全体を動かすのはトップの意向ではなく、共通の情報環境が生む「空気」、つまり支配的な集団が作り出す雰囲気である。
その意味においては、日本は古くから「世論民主主義」の国であった。
「三脱三創」

世の風潮、その場の「空気」が重視される日本では、マスコミもこれらに対して従順である。マスコミ関係者自身が世の風潮に染まっている上、営業政策上もそれが安全有利と考える習慣があるからだ。
 何しろ日本のマスコミは「不偏不党」を標榜しているのだから、その時々の風潮、つまり最も声高に語られている見解を最大限に繰り返すほかはないのである。
「日本人への警告」

堺屋太一の見方 時代の先行き、社会の仕組み、人間の動きを語る
堺屋 太一 (著)
PHP研究所 (2004/12/7)
P212

台湾DSCF0002 (19).JPG

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海民 [日本(人)]

 (住人注;筆者が山口県萩沖の見島の本浦を調べた時)この島は古く浦と地方(じかた)の二つにわかれ、それぞれ庄屋がいてこれを治め、氏神も地方は八幡宮、浦は住吉神社があり、別々の世界をつくり、地方と浦との間には通婚も少なかった。
~中略~
地方の者は間取りが田の字型で引戸のついた家に住んでいるが、浦の者は並列型の間取の家に住み、蔀戸を持っている。
~中略~
中世の宮殿や神社などには内外の障壁を蔀戸にしたものが多く、古い寺院が扉を用いているのと対照的であるが、その蔀戸が浦の家に見られる。浦の家は漁家である。
 地方と浦の家は相接して建っていても居住様式は違うのである。そして間取が並列であるというのは、船住居の型をそのまま陸へ持ってあがったのではなかろうか。 

日本文化の形成
宮本 常一 (著)
講談社 (2005/7/9)
P172 

関門海峡 (2) (Small).jpg関門海峡

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リーダーたるもの [対人関係]

四 万民の上に位する者、己を慎み、品行を正しくし驕奢(きょうしゃ)を戒め、節倹を勉め、職事に勤労して人民の標準となり、下民其の勤労を気の毒に思ふ様ならでは、政令は行はれ難し。
~後略

西郷隆盛「南洲翁遺訓」―ビキナーズ日本の思想
西郷 隆盛 (著), 猪飼 隆明 (翻訳)
角川学芸出版 (2007/04)
P23 

IMG_0461 (Small).JPG

北九州市門司区藤松

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倭国から日本国へ [日本(人)]

それでは、日本という国名が決まったのはいつなのかといいますと、現在の大方の学者の認めるところでは、浄御原令(きよみはらりょう)という法令が施行された六八九年とされています。
浄御原令は天武天皇が編纂を開始して、死後その皇后の持統が施行した、はっきりと存在が確認されている法令です。その前に近江令があったという説もありますが、これは整備された形ではできていなかったという説が有力です。
 対外的には、大宝律令が制定された七〇一年の翌年、中国大陸に到着した遣唐使の粟田真人が当時の周の皇帝・則天武后(中国大陸の国家の歴史上。唯一の女帝で、国号を唐から周にかえています)に対して、「日本」の使いであると述べたのが最初といわれており、これは、ほとんどすべての学者が認めています。
それまでは「倭王」の使いであるといっていたのが、七〇二年に変わったのです。つまり国名を「倭」から「日本」に変えたのですが、そのことから、「日本」という国号が公式に決まったのはのれ以前ということになり、六八九年の浄御原令施行の時が最も可能性が高いと考えられています。
~中略~

 いずれにしてもはっきり言えることは、この時以前、つまり倭から日本に国名を変えた時より前には、日本国という国は地球上に存在しなかったということです。
存在していたのは倭国であり、それは倭人という集団を中心とした国でした。倭王という称号で中国大陸に使者を送るようになったのは、三世紀の卑弥呼の頃からだといって間違いないと思います。
それ以降は、厩戸皇子、のちに「聖徳太子」といわれた人の時に送った遣隋使も倭国王の使いと言っており、決して日本国の使いとは名乗っていません。
ですから、こう言うと驚かれますが、「聖徳太子」は日本人ではなかったのです。自分で倭人と言っていたのですし、倭人イコール日本人では決してないのですから、実際、関東人はおそらく倭人ではないでしょうし、東北人や南九州人は倭人ではないのです。

歴史を考えるヒント
網野 善彦(著)
新潮社 (2001/01)
P16

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まずは信頼を得よ [処世]

「君子は人民に信頼されるようになってから、はじめて人民を夫役(ぶやく)に使う。信頼されないうちに使うと人民は自分たちを悩ますと思う。
君子は主君に信頼を得てから、はじめて主君を諫める。まだ信頼を得ていないで諫めると、主君は自分の悪口をいっていると思うものだ」
子張篇


                  論語
          孔子 (著), 貝塚 茂樹
          中央公論新社 (1973/07)
                       P544

 

TS3E0634 (Small).JPG

戸上神社秋季大祭

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家が散らかっていると心の中も散らかっている [倫理]

 突然、電話が鳴って、知り合いがすぐ近くまで来ているので、ちょっと寄ってもいいかと言う。こんなとき、「ええ、もちろん、どうぞ。お待ちしています」と答えられるか。それとも、散らかっているのであわてふためき、「うちはちょっと。私も出ていきますから」と近くの店などで会うか。
 あなたはどちらのタイプだろうか。後のほうだと答える人は要注意だ。
 実は、家のなかが片づいているかどうかは、心もすっきり整理され、安定しているかどうかを示す目安にもなるからだ。要らないモノがため込まれていたり、足の踏み場もないくらい散らかっている人は、頭や心のなかも取り散らかっていると見て、ほぼ間違いない。
 孤独死やひきこもりの人の部屋は、たいていモノで埋め尽くされている。ゴミまで処分できなくなる。こうなったら重症である。極限はゴミ屋敷だ。

精神科医が教える50歳からの人生を楽しむ老後術
保坂 隆 (著)
大和書房 (2011/6/10)
P136


 

DSC_2938 (Small).JPG鈴熊寺


タグ:保坂 隆
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リーダーシップ [対人関係]

P321
リーダーシップとは、身分でもなく、特典でもなく、肩書きでもなく、カネとも関係ない。それは責任能力である」
「ロータリーニューズレター」のウェブサイト

パウエル―リーダーシップの法則
オーレン ハラーリ (著), Oren Harari (原著), 前田 和男 (翻訳)
ベストセラーズ (2002/05)

一乗寺 (6).JPG一乗寺

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キレる理由 [雑学]

 認知症の人は、自分と世界をつなぐ認知能力が失われるにつれ、認知機能を用いざるを得ない局面で、きわめて不安になります。
不安はすぐ怒る(易怒性)方向に現れたり、仮想現実にひきこもる現症に変容したりします。しかし、その根底にある心理的ダイナミズムは、世界とつながりえない状況における自己防衛的対応であるようです。
 若い人でも世界とのつながり形成不全がある場合、やはり同様の現象が観察されます。
軽度のものならば、「キレやすさ」として多くの日本人に認められるようになりました。
思考、判断、感情表出のような行為において、かつての日本人のように「他者の意向」を深層心理的に組み入れておらず、行為を決める関係項は自分の中にしかありません。
 過去の乏しい経験に基づく規範的自制なぞは、筋金入りの「つながりの自己」からみるとひどく弱々しいものです。
どのように判断し、行動すべきか判らない状況で生ずる不安が、すぐに「キレる」という行動に転化してしまうのは不思議ではないでしょう。
その能力がないのに、適切な判断と行動を迫られるときに起こる気持ちは、認知能力が衰えているのに認知機能を使うことを強制される場合に起こる起こる気持ちと同質です。
 世界とのつながり形成不全がもっと進むと、自己防衛的対応もさらに顕在化します。
痴呆状態の仮想現実症候群に対応するのが、「若年性仮想現実症候群」とでも称すべき現象です。岡田尊司(たかし)氏が「脳内汚染」の中で記載したゲーム中毒の子どもたちは、そのような仮想現実の世界に生きています。(註⑲)。彼らには、自制心、持続的努力をする能力、他者への配慮の三側面の低下が顕著です。
「アトム的自己」の極めて未熟な姿ですが、他者とのつながりに関係する、大脳の腹内側前頭前野の機能不全があると推察されています。

「痴呆老人」は何を見ているか
大井 玄 (著)
新潮社 (2008/01)
P191

DSC_2887 (Small).JPG求菩提山 龍王院


タグ:大井 玄
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ストレスへの対応策 [ものの見方、考え方]

 したがって、読者諸氏に推薦するストレスへの対応策とは、ステレオタイプな価値観や道徳観に縛られるな、ということである。
「~であるべき」とか「でなければオカシイ」といった考えにとらわれると、つい説教をしたくなる。批判をしたくなる。叱りたくなる。~中略~
 つまらない言い方で恐縮だが、人生の多様性を認める方向で思考していくことが、けっきょくストレスを減らす要点であると考えるのである。

はじめての精神科―援助者必携
春日 武彦 (著)
医学書院; 第2版 (2011/12)
P139



DSC_2660 (Small).JPG荒神谷遺跡

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ストレス [言葉]

 ストレスとは、なんらかの「刺激」によって心身に「ひずみ」が生じた状態のことをいいます。そして、ひずみの症状であるストレス反応は、心と身体の両方に現れます。
 たとえば、怒りや不安、悲しみなどが、心のストレス反応。心拍数や血圧の上昇、発汗などが、身体のストレス反応です。
これらは急性的な症状であり、日常生活にもさほど差し支えありませんが、ストレスが慢性化して、ひずみが大きくなると、心身の健康を損ねるような深刻な事態になりかねません。そうなる前に、早期に自分のストレスに気づき、対処することが重要です。
 ストレスの原因となる心理的な刺激は、大きく「ライフイベント」と「デイリーハッスル」の二つに分かれます。
 ライフイベントとは、受験就職結婚、そして、まさに「リーダーになる」といったような人生の節目の出来事。先に述べた「過去への執着」や「未来への不安」によるストレスは、ライフイベントのストレスということになります。
 そして、デイリーハッスルとは、「電車に乗り遅れる」「上司に怒られる」など、日常に起こる些細な出来事。職場での人間関係のストレスなども、このデイリーハッスルのストレスです。

メンタルトレーニング実践講座
田中ウルヴェ京 (著)
PHP研究所 (2009/7/18)
P26

 

DSC_2735 (Small).JPG植田正治写真美術館


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和敬清寂 [言葉]

 禅の影響を受けた差動を大成した千利休が、茶の精神を「和敬清寂(わけいせいじゃく)」という言葉で表しています。
 和・・・人や自然に和して、逆らわない
 敬・・・すべてのものを敬う
 清・・・一点の曇りもない清い心とたたずまいでいる
 寂・・・煩悩にとらわれず、静かな落ち着いた心でいる
 人や自然と調和して、お互いを認めあい尊敬しあって生きること。雑念を手放し、何事にも動じない心を持つこと。

怒らない 禅の作法
枡野 俊明 (著)
河出書房新社 (2016/4/6)
P139

 

 

DSC_2790 (Small).JPG島根県立美術館


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老化も発生学の延長上にある [雑学]

 発生中の胚は二〇〇種もの異なるタイプの細胞に分化するだけではない。それはまた、外部および内部の形態に優雅でダイナミックな変貌をもたらす。おそらく最もドラマティックなのは最も最初の変化、原腸形成と呼ばれる変化だろう。
著名な発生学者ルイス・ウォルパートはいみじくもこう述べている。「あなたの人生で真に最も重要なのは、誕生でも結婚でも死でもなく、原腸形成である」。
原腸形成で起こるのは、細胞塊の一部が陥入して内側に入りこみ、裏打ちされたカップ状になることである。~中略~
 折り紙の名人芸のはてに、つまり、細胞の層が何度となく折り込まれ、引きだされ、ふくらまされ、引き伸ばされたあとで、きわめてダイナミックな編成のもとに胚の一部を犠牲にしてほかの部分が特に成長したあとで、何百種もの科学的にも物理的にも特殊化した細胞へと分化し、細胞の総数が億に達したあとで、最終的にできあがるのが赤ん坊である。いや、赤ん坊でさえ最終的な産物ではない。なぜなら、個体の成長―またしても、ある部分がほかの部分より早く成長する―のすべてを言うなら、成人期を過ぎて老年へと移行する過程も同じ発生学の延長上にあると見なければならないからである。
言ってみれば生涯発生学である。


遺伝子の川
リチャード ドーキンス (著), 垂水 雄二 (翻訳)
草思社 (2014/4/2)
P43





DSC_2697 (Small).JPG島根県松江市熊野大社


 


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放念 [対人関係]

 何より都合がいいのは、お互いに失礼なことがあったり、至らないことがあっても、次の機会までに忘れてしまえることだ。
もし、あなたがこうしたことだけはしっかり覚えているとしても、「忘れたふり」をすればいい。この心遣いで、すべては水に流されてしまい、トラブルは起きにくくなるし、起きたとしても後を引かない。
「多くの忘却なくしては、人生は暮らしていけない」
フランスの作家バルザックはこんな至言を残している。
「もう、そんことは気にしないでください」という場合、「ご放念ください」ということある。
年をとったら、この「放念」が自然にできる。あるいは、ごく自然に見える印象でできるということだ。

精神科医が教える50歳からの人生を楽しむ老後術
保坂 隆 (著)
大和書房 (2011/6/10)
P226

 

DSC_2729 (Small).JPG植田正治写真美術館


タグ:保坂 隆
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仏道遠からず [ものの見方、考え方]

仏道遠からず、廻心すなわちこれなり。
一切経開題

正しい道は遠くにあるわけではありません。
あなたが今見ている道にほかならないのです。

空海 人生の言葉
川辺 秀美 (著)
ディスカヴァー・トゥエンティワン (2010/12/11)
道について八八

IMG_0036 (Small).JPG大正屋椎葉山荘

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